« 蟷螂山町 | トップページ | 蟷螂山町 »

2005年7月12日 (火)

神輿洗

10日、鉾立がはじまる。
しかし今年はT先生の紹介である山を訪れる。ご案内はNさん。
祇園祭最中の多忙な中、保存会の会長さまにお時間をいただく。
これまで祇園祭といえば、平安時代中期に起源をもつ八坂神社の祭りとして紹介してきた。
しかしそれはそれとして正しいのであるが、京都と歴史のそんな言葉ですませられるようなものではない
こちらの山は、平安時代とおなじくらい京都が最も華やかだった室町時代を背景として
さらに、東アジア的な世界のなかでつくられ、維持されてきた。
祇園祭と京文化の厚みというものをあらためて実感させてくれる歴史遺産である
森浩一先生も常々言われていたが、とにかく京都というところは一筋縄ではいかない
帰りに京都市の施設として公開されている町家に入る
片側が土間と通り庭で奥へつづき、片側に居室がならぶ
土間には井戸・竈・炊事場、そしてその奥には五右衛門風呂まである
もっとこういった施設を活用して京都と日本の文化を知ってもらう方法を考えたい
今日は祇園祭の中で巡行に先立ち区切りとなる神輿洗のおこなわれる日でもある
確か学部の1年か2年の時に見たような気がするが定かではない
午後6時に四条大橋の上に立つ
思わず時間を忘れて京都を楽しむことのできる一瞬に感謝
先斗町の床に灯が入り、南から祇園囃子の音が聞こえ始める
午後7時、迎え囃子が西からやってくる 祇園祭り音頭も通り過ぎる
うかつにもこの音頭は初めて聞く
しばし後、東の交差点で警笛が鳴り響き、西の交通が停められる
威勢の良い掛け声と共に長さ10m近い松明が大勢の男達の手で運ばれてくる
橋の中央やや西でそれを立て、ゆっくりと回す 火の粉が舞う
勝手に思いこんでいた京都イメージを吹き飛ばす勇壮な儀式にしばし呆然
ハードディスクビデオを持つ手に力が入る
男達が八坂神社へ向かった後 午後8時前 神輿がやっていくる
松明の男達に負けない勇壮な男達が神輿を担いでいる 掛け声が鴨川に響き渡る
雨が少し強くなる 四条大橋の北の歩道は
何でも知っている観客達と、何も知らない通行人で身動きができない状態になる
男達の動きがとまり 人波の向こうで儀式がおこなわれている
あちこちから清めの水しぶきを求める声があがる
午後8時すぎ、神輿と男達が八坂神社へ向かい 人波がくずれはじめる
大規模な交通規制をするわけでもなく
日常の中にあるとてつもない儀式と祭りと歴史空間
この京都のすごさをもっともっと知ってもらいたい

« 蟷螂山町 | トップページ | 蟷螂山町 »

京都」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 蟷螂山町 | トップページ | 蟷螂山町 »