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2005年8月16日 (火)

宮城地震と大文字送り火

宮城を中心に震度6弱の地震がおこる
関東でおこった地震の記憶も新しい
被害の報道が痛ましい
神戸大学のT先生によれば、平安時代の史料にもさまざまな災害の記録がみえると言う
1000年後の歴史家は膨大なブログを分析するのだろうか

今日は京都の五山の送り火である
(けっして大文字焼きではない)
三上隆三さんの「渡来銭の社会史」(中公新書)が非常に面白い

おおむね室町時代に始まったとされるが、起源は不明という
相国寺の横川和尚が足利義政のために考え出したとも言われるが
室町時代という文化がこれを庶民のための宗教行事に転化させたと
お盆で俗世に滞在していたご先祖様があの世に帰る見送りの火である
この行事は明治5年(1872)12月の太陽暦採用まで太陰暦の中でおこなわれていた
太陰暦は月の満ち欠けの動きを一ヶ月の長さにあてたもので、十五夜が一番大きく、日没と同時に東の空に月が顔を出す
しかるに月の出は、それから毎日1時間ほどずれておくれるようになり
それが十七夜(立ち待ち)、十八夜(居待ち)、十九夜(臥し待ち)、二十夜(更け待ち)になったと言う
ゆえ、十六夜には日が沈んでから月が出るまで1時間、空に明かりの無い時間が生まれる
五山の送り火は、この完全な暗闇の中で点灯され燃え、その中でおショライさん(先祖の精霊)はあの世をめざす
そして送り火が燃えつくした頃、東の山から月が明るく顔を出す

京都五山の送り火は、そんな自然と一体化した行事だったという
人間と自然との関わり方をもっと真剣に考えなければならないと思う

例によってメールと掲示板とメーリングリストとファイルサーバーで仕事をしながら久しぶりにベランダの掃除
なお、江戸時代の風景画には、現在の送り火以外のオブジェが描かれている

☆さまざまな情報

○「いもの研究」14より
9月16日(金)博多鴻臚館跡の梵鐘鋳造遺跡見学会
10月1日(土)鋳造遺跡研究会2005「日本古代の鋳物生産」

○考古学フォーラムの案内より
9月3日(土)安城市文化センターで「地域づくりと埋文担当職員の任務」
今的な良いテーマだと思う
8月20日(土)豊川市:三河国府跡確認調査現地説明会

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