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2005年11月12日 (土)

歴史遺産活用-懐かしさが沸騰する時-

昨日の奈良文化財研究所での研究会の時のエピソードで一番大事なことを忘れていた
1986年だったような気がするが、この場所で歴史時代遺跡の研修があって、それに参加していた
弱冠28歳である
当時国立だったこの組織は、(現在もそうであるが)埋蔵文化財の調査に関係するさまざまな研修を、各地の調査担当者を対象におこなっており、それが国内の遺跡調査の平均的な水準を高めることに大きく貢献してきた

当時、大阪文化財センターの調査員であった鋤柄は、自分の専門に関係していると言うこともあって、その研修に参加することとなった
全国から埋蔵文化財の調査担当者が来て、1週間以上の合宿だったように思う
この組織の敷地内に宿泊棟があって、そこで一緒に生活をするのである
陽の高い間は、奈良文化財研究所の職員を中心とした人達が講師となって話をする
現在日本を代表するK大学の考古学の先生となっている人も
このころはここの職員で、その研修の講師となった
さすがに非常に熱心な講義で、今もその動画が頭に残っている
その感じが誰に似ているかと言うと、S大学のS先生とか、T大学のH先生の話し方である
とても勉強になった

しかし、それと同じくらいためになったのが陽が沈んでからの時間である
全国各地からの同じ職種と同じ悩みと同じ喜びと少しずつ違った夢をもった人たちが集まり、いろいろな形でいろいろな話をした
いかにも九州男児のSさん、みんなにかわいがられた山陰のKさんと落ち着いた雰囲気のMさん、人なつっこい山陽のNさん、常識人だった四国のKさんと関東のKさん、えっとおどろいた関西のHさんとKさん、刺激的だった東海のHさん、豪傑だった関東のNさん。
ほぼ毎晩に近いペースで有意義な時間を過ごした

昨日は、その時の人が偶々研修に来ていて、鋤柄の話があるということで来てくれ
会いに来てくれた。
懐かしさが沸騰した
聞けば、市長部局に属す文化観光関係のセクションで遺跡の調査を担当しているという
正しいと思う
そして歴史研究がすすめなければならない大きな役割を果たすにふさわしいセクションだと思う
鋤柄の話したこれからのめざす埋蔵文化財と歴史研究の方向にきわめて近い姿が、
そこでは実際に現場でおこなわれている
鋤柄が文化情報学部で進めようと考えていることが、現場に立っている人にとっても当たり前に感じられはじめている
先端的であること、けれども実践的でもあること

今、埋蔵文化財をめぐる環境は、大きく変わってきている
さらにその先を見据えたことを進める大学は
それ以上の問題意識の集中を求められている
一層の緊張感が体を駆けめぐった

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