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2006年7月 2日 (日)

みのぶ

運が良ければ
富士を拝むことが出来るかもしれないと思いながら身延線を下る
線路際を通過する忘れかけていた緑の勢いを目の当たりにして思わずたじろぐ
うまく表現できないが
ひとつひとつの木や枝が3Dの静止画像で飛び込んでくる
その原因のひとつは甲府駅で買った「七賢」の「なま生」にあるのだろうかと思いながら
いや、違う なにか違うと 思う

今年度の春学期に「プロデュース学概論」という科目が始まり
いつの時代もそうではあろうが、鋤柄の専門の関係で
古代・中世の宗教者の活躍に注目すべきプロデュース力を想い
日蓮を勉強してみたいと思っていた
個人的な話しではあるが我が家の父方は日蓮宗にお世話になっている
その関係は無いつもりではいるが、中世京都の町衆が大きな影響を受けたように
他宗攻撃などの強烈な個性で有名な日蓮宗が果たした役割には見過ごせないものがある

その日蓮が数々の流罪の後に著作活動に専念した場所が身延山である
日蓮は何をもって身延山を選んだのだろうか
身延を過ぎて暫くすると明らかに川幅が広がり風景が変わると想いながら富士川を南下する
確かに川幅は広がり風景は人家の多い川沿いの街道になった
しかし、どちらかというと長野県のどこにでもみられるような風景の連続に
うっかりうたたねをしたらすっかり太平洋岸に出ていた
富士宮である
オロオロする間に東海道線の富士に着く

身延線を甲府から静岡へ向かう特急は富士で進行方向を変える
乗客に備えて荷物を整理してなにげなく反対側の客席に目を向けたら
その先に富士がいた
http://scoophand.cocolog-nifty.com/fuji01.MP4
静岡まであと10分
東名高速道路の向こうに駿河湾が広がり、さらにその向こうには伊豆半島の低い山並みFujiumiizu1 とそしてその左端に富士がいる
思わずなんて贅沢な場所なんだろうと想った

網野善彦さんがプロデュース代表をされた山梨県立博物館が
石和温泉駅からバスで10分ほどのところにある
昨年できたばかりの新しい博物館である
ひとくちに言えば楽しい博物館である
にぎやかで元気で生き生きとしていた
これからの活躍に期待したい
そしてその企画展が富嶽三十六景だった

甲府で甲府城に登ることができた
Sany0347 昼に雨が降ってきた時には
なんとかうまくかわしてきた天気予報についにつかまったと思ったが
午後には再び雲が切れ、甲府は眩しい西日が射していた
絶好のロケーションの中で
今回の研究会のテーマのひとつである景観と宗教の両方をしっかり実感
次はゼミ旅行で来よう

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