« 職業、エディ夕一? | トップページ | 考古学者は体育会系? »

2006年8月15日 (火)

調査員はカメラマン

発掘調査では、掘ることとともに記録することが重要です。 発掘現場では様々な方法で遺跡の記録がおこなわれますが、 そのひとつが写真撮影です。 求められるのは正確さと手早さで、そのためのカメラの操作と撮影技術は、 調査員に求められる必須の条件です。 カメラは、普通は35mmサイズのフィルムカメラを使いますが、 6×7とよばれる中型カメラや、黒い布をかぶって撮影する大型カメラも使います。 大きなサイズのフィルムを使う中型や大型のカメラは、 ものの細かな部分まで鮮明に表現でき、さらにシャープなピントが得られるため、 広い遺跡の撮影には不可欠です。 撮影にー番向いているのは、薄曇りの日中です。 全体に平均に光りが行き届いて、全てが写しこめる状態が理想です。 だから逆に晴天の時などは、強い光の影で見えない部分ができてしまうため、 ひたすら雲を待って高い足場の上で天を見上げることもしばしばあります。 けっして遊んでいるわけではありません。 でもそんな時、ふとカメラのアングルを発掘地点から離して、 遺跡の全体とその周囲に目をやると、発掘だけではみえなかった大きな歴史の姿を見ることができる時があります。 実は発掘調査に必要なのは、こういった広い視野でもあるのです。

(歴史資料館コラムより転載)

« 職業、エディ夕一? | トップページ | 考古学者は体育会系? »

遺跡の見方」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 職業、エディ夕一? | トップページ | 考古学者は体育会系? »