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2006年8月10日 (木)

今出川からTくんが来て四半世紀前を思い出すの段

4回生にとってみれば、いよいよ卒論作成へ向けてのダッシュが始まった夏休みのとある昼下がり
今出川からTくんが来て鋤柄の部屋で報告書に目を通しながらなにやら悩み中の様子
ローム館でおこなったインターネット授業の録画でやや疲労感漂う中
田辺坂の麓にあるファミリーレストランへ誘って、一息ついて思いっきり甘いものを食べながらしばし時をすごす
そんな彼の姿を見ながら思わず四半世紀以上前の自らの姿を思い出す

京都の土師器皿の編年をテーマにしていたが
京都市内の土師器皿の研究にくらべてあまり知られていなかった同時期の他地域の資料を調べるため
一乗谷・大津・奈良・堺・草戸・山口・大宰府・有田をまわった(と思う)
報告書で調べたい資料を決め、連絡をとって、実測道具を持って、草戸は鞆のユースに泊まりながら3日ほど通ったと思う

そういえば、その頃の学生の旅は野宿かユースと相場が決まっていた
ユースではいろいろなことがあった
唐津の虹ノ松原に泊まったときには、ベッドで横になっていたら、突然構内アナウンスで呼び出され、なにごとかと思ってホールへ行ってみると、いきなり「誕生日おめでとう」と祝われ、かなり恥ずかしかったことを覚えている
去年の9月の青山での研究会で、その時お世話になった方にそれこそ四半世紀ぶりにお会いしてお互いの変化に大笑いした
なお、就職した1年目に行った山陰の遺跡めぐりがユースの最後になった

そんな夏を過ごした後、秋の風の中で、図面を作りながら図書館に通い
「土器」という単語を中世の記録に求めて、ひたすら史料とにらめっこをした
「群書類従」と「続群書類従」と「続々群書類従」と「時継卿記」の関連史料や箇所は網羅した(と思う)
この時に収集したデータとそれを基にした考察は、これまで誰もしたことが無かったが、その後もまだ誰も更新していない

集計用紙を使って一覧表をつくり、編年をまとめる
もちろん全て手書きである
図面はトレペ(トレーシングペーパー)にロットリングで製図をして、A2の方眼紙にレイアウトしてプリットで貼り付ける
いやはや昔から腕力でデータと格闘していたようだ

そんな話しをしていたら、どうやらTくんも何かを思ったらしく
少し元気になって帰って行った

その夜、卒論の資料調査に行くというメールが来たので
翌日、何人かの古くからの友人と先輩に電話をして
懐かしい話しをしながら、その支援を頼んだ
同じ苦労をしてきた仲間というものはありがたいもので、皆快くそれに応じてくれた

すぐにその旨をTくんに連絡をしたら
数時間後にその人たちに連絡をとり、日程調整も済んだというメールが来た
えらいものである
きっと新しい歴史をつくってくれると思う

文情の学生君たちの中にも、太陽に負けず、汗を流しながら自分たちの道を切り拓く動きが見え始めてきた
きっと新しい歴史をつくってくれると思う
2回生にとっても4回生にとっても、たくさんの経験を積む夏はまだ始まったばかり

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