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2006年10月18日 (水)

鳥羽について考える4

東京大学史料編纂所と言えば、あの『群書類従』の編纂で著名な塙保己一が、寛政5年(1793)に幕府の援助をうけて開設した和学講談所に溯る、日本歴史の大本山とも言える研究機関である。
「大日本史料」・「大日本古文書」・「大日本古記録」をはじめとして、日本歴史を学んだことのある人間で、その研究成果に関わらなかった者はいないだろう。
史料とか古文書とか聞くと、とてもアナログで古びたイメージが先行するが、しかしここでは同時に史料情報についての先端研究を推進していることでも知られ、早くから「画像史料解析センター」が設けられ、多くの史料データベースを公開し、今年は前近代日本史情報国際センターが設立された。
考古学の世界でも1980年代後半から、膨大な資料情報の活用と共有を目的としたデータベースの試みが始まり、現在奈良文化財研究所や国立歴史民俗博物館などが多彩なデータの公開をおこなっているが、国文学研究史料館の先駆的な活動とあわせて、実践的な歴史情報データベースの運営としては、考古学の世界以上の成果をあげているのではないかと思う。

鳥羽離宮の存在形態の検討として、歴史情報の数量化による考察の試みを準備している
春学期から夏休みの間に、これまでの発掘調査の全ての資料を集め
MANDARAでのデモデータを作成し
http://www.geocities.jp/sukigara_toshio/toba/mandaratoba.htm

Sany0936 別の原稿と併行して既往の研究に目を通し
さてそれではいよいよ史料情報の格納だとばかりに史料編纂所のデータベースに入る
「鳥羽」をキーワードにすると
編年史料綱文データベースでのヒット数は3295件
Sany0937 古記録フルテキストデータベースでのヒット数は1033件
平安遺文フルテキストデータベースでのヒット数は142件
これを1087年から1320年の間で、行幸や御幸をはじめとして、施設名や儀式名など関連する項目に分けてエクセルに出現回数を入力
9ポイントで出力するとA4で14枚分
Photo_1 それを1年単位で単純に集計してグラフにしたものがこれ
単語を属性毎に分類して再整理すれば、記録に残された鳥羽殿の存在形態が示されることになる

遺跡情報の数量化はこれから
さあリキを入れよう

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