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2007年1月 6日 (土)

七十一番歌合から餅売

71_5 中・近世の職人絵巻については、網野先生のわかりやすい研究もあるが
原史料として最も有名なのがこの七十一番職人歌合
成立は明応9年(1500)頃とされ、142種類の職人が登場する
図は「餅売」をトレースしたもの
この人物もそうだが、女性の割合が25パーセントを占め、中世における女性の役割の重要性がわかり面白い。また白氏文集を模した構成をとるとも言われる


この種の史料で最も古いのは「東北院職人歌合」
建保2年(1214)の成立とされ、藤原道長の法成寺の東北にあった上東門院彰子の発願で建立された三昧堂院の念仏会に集まった東北院の念仏会に集まった職人たちによる歌合とされ、10職種などが知られる
中世前期における職人と寺社の関係をうかがうことができる

これに続くのが「鶴岡放生会職人歌合」で、鎌倉の鶴岡八幡宮の放生会が舞台
24種の職人が登場し、「東北院職人歌合」と一致する職人がほとんどないのは、地域性によるものだろうか。鶴岡八幡宮の神主が主人となっており、これもやはり、この時期の職人と寺社の関係をしめす

「三十二番職人歌合」は明応3年(1494)に成立したとされ、農人を詠者として花や述懐を題に32番に組合せて表現している
中世の後半と前半の異なった社会と文化を知る手がかりでもある
アーカイブしてデータベースにすれば、中世文化の貴重な絵引きになるだろう

・泉佐野市教育委員会2001『日根荘中世石造物調査報告書』
・荘園研究会、歴史館いずみさの2005『日根荘の遺跡と史料』

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