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2007年2月26日 (月)

鍋島を観る

070225_15220001 大阪中之島にある東洋陶磁美術館で
佐賀県陶磁文化館館長の大橋さんによる「鍋島」の特別展示をおこなっているので
観てきた
「鍋島」は、鍋島藩の御用窯で、有田の民窯から最高の技術者を集め、大川内での厳しい情報管理のもと、採算を度外視して制作された日本磁器の最高峰のやきものと言う

今回の展示は、その鍋島について
従来より紹介されることの多い、技術や藩の事情の視点ではなく
それが将軍家献上を目的としたものであったことに注目し
鍋島に関わった
家光・綱吉・吉宗・家治という将軍の個性とその時代背景をキーワードに
構成されたものである

なるほど、かかわった人物によって
これほど製品が違ってくるのかと
人物を「章」におきかえ
さらにそれらを展示室の切り替えと連動させることで
実に効果的なものへの理解がうみだされていた
説明にひきこまれ
作品へ目を注ぐ
さすが大橋館長の仕事だと思う

文化情報の学生くんの中に
こういった作品をテーマにしてくれるものがでてきてくれても嬉しい
3月25日まで

070225_15250001 東洋陶磁美術館は京阪の北浜駅からが近い
26番出口をあがったところが難波橋
難波商業の中心地でもある
久しぶりなので、ゆっくり歩いていくと
中之島でなにやら工事をしている
京阪電車が京橋から中之島を西へ延ばす地下線路をつくっているそうだ
万能塀の向こうに覆綱板が見える
思わず大阪時代の仕事場が思い出される
府庁の建て替えで地下十数メートルまで掘った
土砂をあげ、写真測量をするために
その上にダンプやレッカーの載る覆綱板が敷かれていた

そう言えば、その頃はよく中之島の図書館へ大坂城や
中近世の難波を調べに来て
070225_15210001 中央公会堂で府下の担当者研究会もおこなわれた
どうも大阪へ来るとセンチメンタルになっていけないと思いつつ
堺筋の地下鉄に降りる
来月におこなわれる楽洛キャンパスで聚楽第を話す予定で
その資料をもとめて西長堀の大阪市立図書館へ
昨日は同じ用事で京都府立総合資料館へ行き
「先人達の京都研究」の展示を観
偶然、笠置と井手町の絵図に出会った
この仕事は足でかせぐもので
いつも感性を研ぎ澄ませていれば
かならず研究の展開につながるなにかに出会う
来週は尼崎の洛中洛外図を観にかなければ

日曜の市立図書館は17時に閉まる
乗客の少ない千日前線に乗りなんばから天王寺へ
久しぶりの阿倍野だが
いつもどおりに
思わず固まってしまいそうなおばさんがいて
ちょっと緊張してしまいそうなお兄さんもいる
大阪はやはり面白い

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