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2007年5月 9日 (水)

Rのすすめ

文化情報学部はその名のとおり、これまでの文化の研究に対して
情報やデジタルの視点で新しい解釈や提案をおこなうところ
よって、これまでの様々なジャンルの文化に対するきちんとした知識と理解が不可欠
ゆえ、今年から3回生以上の履修ではじまった鋤柄の文化財解析は
まずはきちんとした考古学の勉強からはじまっている

もとより、考古学という学問も、歴史という学問も
基本は、多様で多彩で膨大な情報をどのように客観的に考察するかを
ずっと考えてすすめてきたものなので
その学びとめざすところの本質はこれまでの研究と多くが重なり
それがこの分野の研究の今日的な存在意義ともなっている

そんな日頃から膨大なデータをあつかっている考古学にとって
それらのデータの多変量解析的な見方の大きな手助けになってくれる手法の学びを
今日のプロジェクト3という授業でおこなった
材料は、大阪時代に府庁の建て替え工事にともなっておこなった
大坂城跡の発掘調査でみつかった秀吉時代から江戸時代の巴文軒丸瓦
すでに大坂城跡の報告2で公開しているが
巴文様の特徴を示すとおもわれるカ所のデータをとり
クラスター分析で分類し、その結果から、分類された特徴がなんであって
その分類が文様の変化と、そして時代変遷とどのように関わるかを考えたものだった

当時は、たしか統計の本に紹介されていたクラスター分析のBASICのプログラムを打ち込んで、いくつかの手法を試して試行錯誤した後、一応説明の可能な成果をだせたと考えた
この授業は、統計の専門スタッフの金先生とペアでおこなっているが
今日は金先生が推薦するRというフリーのソフトをつかったその再検討
Rについては、金先生のホームページに詳しい紹介があるが
CSV形式で作成されたデータに対して
簡単なコマンドの組み合わせでさまざまな統計分析をおこない、また図化もしてくれるという優れもの
こんな便利なソフトがることを、あの頃知っていたらもっといろいろなことを考えることもできたのではないかと思う
金先生の分析結果のいくつかは、偶然かどうか、当時鋤柄が示した成果と類似したものとなったが
次々回は、分類結果を個々の瓦に対照させ、グラフの読み方や結果の考え方について、一緒に検討できたらと思う

考古学と数量化を考える人は、ぜひこのRに関心を持ってほしい
くわしくはここをクリック(金先生の頁)
http://www1.doshisha.ac.jp/~mjin/R/index.html

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