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2007年8月 4日 (土)

ナスカと胎土分析と

あの地上絵で有名なナスカは、日本で言えばおよそ弥生時代の中頃から古墳時代に栄えたという
京都文化博物館でナスカの特別展が始まった
地上絵だけではないナスカの文化を、とても詳しく知ることのできる展示である
なんといっても土器の表面に描かれたさまざまな絵画が楽しい
現在のイラストレイターが描いたような、カラフルでとてもわかりやすいタッチ
そして多彩なコンテンツ
登場人物は、なぜかそろって口から長い舌のようなものを出している
猫がいて豆があって
楽器も見たままでもよくわかるものばかり
日本で言えば弥生時代から古墳時代なのだが
とてもリアルで臨場感あふれた人々の姿をそこから想像することができる
銅鐸がつくられ、後に古墳が築かれていた時代に
地球の反対側では、こんな人たちが生活をしていたのだ
古代中国ならば、明器がタイムマシンの代わりになるが
こういった資料からも日本の古代を見直すきっかけが生まれないだろうか

試験の終わった静かなキャンパスで胎土分析の実験をおこなう
この業界では、遺跡から見つかったさまざまな資料の自然科学的な分析は、ずっと以前からポピュラーなもので
そのまま見たままの状態ではなにも語ることのないモノ資料に対して
年代や産地や成分や同定などに対してさまざまな方法が試みられてきた
このうち胎土分析は三辻さんの研究に代表されるように須恵器を中心に進められ
須恵器生産の伝播や地域の歴史を説明する際に大きな成果をあげてきた
ここにあるのはハンディな装置で最も基本的な蛍光X線の分析ができる
ここでは、その原理と仕組みついて、考古学の研究者も知ってもらうことを目的としている
個人的には、以前から気になっていた瓦器碗の胎土の特徴について
Siの入り方が違うのかどうか調べてみたいと思っている

ところで考古学や歴史研究と自然科学との関係では
中谷冶宇二郎さんの研究も重要なテーマになる
秋学期の寒梅研究会では、このテーマも話題にとりあげてみたい
と思いながら千両ケ辻を東へ走る
地下鉄に乗ると、吊り広告に8月に京都市の予定があり
「五山の送り火」の字がおどる
えらいこっちゃ
あっという間に夏が過ぎていく

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