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2008年12月 6日 (土)

備後一宮

福山から福塩線に乗り換える
2両編成のワンマンカーは生徒と学生で一杯
芦田川を遡ると車窓を立派な家々が途切れなく通りすぎる
豊かな地域だと思う
新市までは約50分
備後一宮までは新市駅から徒歩約15分
一本道である
道路の右手に厳島神社の池が見えてきたら
その左手が備後一宮
バス通りから短い参道を抜けるとすぐに大鳥居が迎えてくれる
その先にあるのが随神門
神無月の集合を欠席した吉備津彦命を心配した大国主命が送った使者で
備後国は大祭の真っ最中で、歓待された使者はそのまま吉備津彦命の親衛となったという
この門をくぐると左手に広場とその中に公孫樹の巨木が
この広場は11月23日前後におこなわれる中国地域屈指の市立大祭の会場ともなる
一宮があって新市である
備前一宮と備前福岡市の関係が思い浮かぶ
突き当たりの石段をあがって振り向くと視界がひろがり、西日に照らされた門前の風景が見えてくる
ふたつめの随神門をくぐり
左右に分かれた石段を登ると
拝殿の向こうに大きな社殿が姿を現す

備後一宮である
裏手の掲示板によれば、2002年に12世紀代の土器や青磁や白磁などの中国陶磁器が背後の山から見つかったという
鳥居の前を南北に街道がはしる
ちょうど現在のバス通りと平行してその西をはしる
また備後一宮の南に岡が続く
岩盤の露出した岡で、戦国時代の桜山城跡と亀寿山城跡推定されている
室町時代の境内図が残されており
前面の池を含めた門前の盛んな風景が再現されている
室町時代のこのあたりは、備後一宮を中心に街道を見下ろす形で城館がならぶ都市的な場と言って良いだろう
なにより新市である
この風景が鎌倉時代まで遡れば
一遍がここを訪れた時の世界が見えてくる
やはり一宮である

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