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2009年8月 4日 (火)

港湾都市寧波

奈良国立博物館で寧波展を開催している
とても良い展覧会である
中国江南と日本列島の文化のつながりは中世よりはるか以前に遡るが
これまで曖昧になっていたことがいくつも鮮明になった
つながりが深いゆえに
とにかく内容が豊富である
阿育王塔については、杭州市雷峰塔の銀阿育王塔が圧巻である
10年ほど前に、南山城総合調査で国内の銭弘俶八万四千塔の勉強をする機会を得たが
その原型ともされる
日本における阿育王塔信仰は平安時代初期に遡ると言われるが
それを広くおこなったのは白河法皇と俊乗房重源だったという
10世紀に制作された銭弘俶八万四千塔と
13世紀以降に出現する石造宝篋印塔の関係については
議論が盛んにおこなわれているが
それが日本に入ってきた事実と信仰として広く定着した時期についての整理はどのようなものだろうか

先年に小野篁を調べたとき、地蔵信仰を勉強した
十王図を見たとき
ああ、これも寧波かと思った
新安沖沈船遺物も言うまでもない
そして雪舟が描いた寧波の風景の模本を見たときは
博多の防塁を思い描いてしまったが
これは飛躍しすぎだろうか

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